13年ぶりに外へ出た引きこもりへ、メンズコーチジョージが人生を教える『男磨きハウス』。熱くて、番組としては面白い。ただ人生指南として見ると疑問が残る。「先生、普通の社会人は何年やったんですか?」

YouTube、オンラインサービス、アパレル、コーチング。立派な仕事だ。だが、引きこもりが明日入る可能性の高い社会とはかなり違う。

別ゲームの成功者が社会を教える

彼らが直面するのはアルゴリズムではなく上司、登録者数ではなくシフト表、案件単価ではなく時給だ。「好きなことで生きる」より、好きでもない仕事へ月曜も行くことかもしれない。その攻略法を別ゲームの成功者から学ぶ構図は、少し面白い。

一回ハローワークへ行こう

参加者が悩み、重い音楽が流れ、「お前、本当にこのままでいいのか」と問われ、泣いて抱き合う。いや、まず履歴書を書き、証明写真を撮り、週3日のバイトへ応募すればいい。面接予約を少年ジャンプ最終決戦にする必要はない。

社会復帰は覚悟だけで進まない。生活リズムを整え、応募し、働き、失敗し、また探す。地味な反復だ。動画では精神論の方が映えるが、本人に必要な言葉かは別である。

ジョージが本当に詳しいことを聞きたい

ジョージの価値を否定したいわけではない。発信、セルフブランディング、商品づくり、男磨きという曖昧な概念の事業化は間違いなく強い。そこを教えてほしい。ただ「社会とはこういうものだ」と言われたら、一言だけ返したくなる。先生、ちなみに普通に働いたことあります?

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