政治の話は面倒くさい。高市早苗を褒めれば右、批判すれば左。石破茂を語っても喧嘩になる。なんで全員そんなに真顔なのか。そんな日本で約38年、政治を笑いへ変えてきたのがザ・ニュースペーパーだ。

1988年の結成以来、政治、経済、事件を舞台へ持ち込んだ。福本ヒデは石破茂、安倍晋三、麻生太郎、野田佳彦ら歴代首相の喋り方、仕草、政策までコントにする。

政治家は神様じゃない。国民に選ばれた人間なのだから、失敗したら笑われるくらいがちょうどいい。

政治家を笑える国の方が健全だ

支持する政治家でも失言したら笑う。嫌いな政治家でもコントが面白ければ笑う。与党も野党も関係ない。権力者を神聖化する方が怖い。政治家は国民に選ばれた人間で、失敗すれば笑われるくらいがちょうどいい。

ザ・ニュースペーパーは、単純な政権批判だけでは客が笑わなくなり、今は一秒でも多く笑ってもらうことを重視すると語っている。政治風刺は政治活動だけではない。まずエンタメなのだ。

笑うには、元ネタを知らなければならない

政治風刺には副作用がある。ニュースを知らないと笑えない。福本は、舞台を見た少年から「なぜ笑ったか分からず悔しい。政治を勉強してまた来る」と言われた経験を紹介している。説教より強い政治教育ではないか。

9月26日、ザ・ニュースペーパーは日経ホールで第41回『演じる新聞、観る新聞』を開催する。怒るだけではつまらない。笑われる権力と、笑える国民。その間に立つブラックジョークは、日本にもっと必要だ。

出典・編集注記

ザ・ニュースペーパー公式プロフィール、福本ヒデ氏のインタビュー、art NIKKEIの公演・インタビュー、日刊スポーツの個展記事をもとにした論評です。公演情報は2026年8月30日時点。公式情報:

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