『新R25』が9月末でメディア運営を終了する。9月4日の発表では、成長への課題と、サイバーエージェントが注力する事業への人材集中が理由として挙げられた。2017年の誕生から約9年。

成功者の考え方を読んで、少しだけ自分も成功に近づいた気になる。そんな入口を作ってきたメディアが、自分自身の出口を決めた。皮肉だが、笑って済む話でもない。

成功談は、事業計画書ではない

経営者が語る決断。起業家の逆転劇。仕事ができる人の習慣。読めば面白いし、参考にもなる。ただ、その人が成功した理由と、自分が明日から稼げる方法は同じではない。

人脈も資金も時代も違う。それを削って残した「思考法」は持ち運びやすいが、売上まで付いてくるわけではない。

成功者の話を届けることと、その話で事業を続けることは、別の商売だ。

役に立つ、だけでは残れない

今回の発表だけで「儲かっていなかった」とは言えない。グループが人材をどこへ置くかという判断もある。だからこそ厳しい。読者に必要とされることと、会社にとって継続すべき事業であることは別なのだ。

『新R25』の終了から持ち帰るべきなのは、成功者の新しい名言ではない。

「読んでよかった」を、誰がいくらで支えるのか。そこを作らないメディアは、いい話と一緒に消えてしまう。

出典・編集注記

2026年9月4日の新R25編集部の終了告知と報道をもとにした論評です。採算や個別コンテンツが終了原因だったと断定するものではありません。

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