8月30日、Sakurashimejiがテラスモール松戸で予定していたフリーライブが中止になった。理由は、客が来すぎたから。運営は「当初の想定を大幅に超えるお客様」が来場したとして、安全を考慮してライブを中止。特典会のみ実施した。普通、ライブは客が来なくて困る。Sakurashimejiは来すぎて困った。めでたいような、全然めでたくない話である。
フリーライブという仕組み、成功すると壊れる。
ショッピングモールで無料ライブをやる。通りすがりにも見てもらう。新規ファンを増やす。CDや特典会につなげる。売れる途中のアーティストには合理的だ。
でも人気が一定ラインを超えると、通りすがりも集まる会場では人数の予測が難しくなる。「ちょっと見よう」が100人なら宣伝。1000人になれば警備。さらに増えれば事故のリスクになる。
プロモーション手法と現在の人気がズレ始めたサインなのかもしれない。
SakurashimejiはEBiDAN所属、田中雅功と髙田彪我によるギターデュオ。全国で『あなたの声になれたら』のフリーライブツアーを展開している。
地下アイドルでもバンドでも、売れるために「無料で会える」を使う。そして売れたら、無料では会えなくなる。芸能とは残酷だ。ファンを増やすための仕組みは、本当にファンが増えた瞬間から使えなくなる。
今回の中止は「次はもっと大きい場所でやれ」という、嬉しい警告なのかもしれない。
出典・編集注記
8月30日の株式会社SDRの中止告知と公式イベント案内を参照。本文の100人・1000人は説明用の仮定で、実際の来場者数ではありません。






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