令和ロマンはYouTube時代の芸人だ。公式チャンネル、Podcast、ネット番組を持ち、テレビだけに依存しない。だから「もう芸人にテレビはいらない」と言いたくなる。でも順番が逆だ。髙比良くるまと松井ケムリを全国区にしたのは、M-1グランプリという古典的なテレビ番組だった。
YouTubeがテレビを倒したんじゃない。テレビがYouTubeに客を送り込んだのだ。
テレビがYouTubeへ客を送った
確認できる2023年10月時点で、令和ロマン公式YouTubeは約7万人。十分人気だが国民的ではない。同年12月24日、史上最多8540組の頂点に立ってM-1優勝。そこから検索され、動画、Podcast、ライブへ人が流れ、現在の公式チャンネルは約95万人規模になった。
YouTubeがテレビを倒したのではない。テレビがYouTubeへ客を送り込んだのだ。
テレビは巨大な発射台になった
昔のスターはテレビが作り、テレビが養った。令和ロマンはM-1の大砲で全国へ撃ち出された後、YouTube、Podcast、ライブへ着地できた。テレビの役割が「毎週食わせる場所」から「全国民に発見させる場所」へ変わった。
YouTubeだけで7万人を100万人近くへ運ぶのは大変だが、M-1は一晩で「誰?」を「昨日見た?」に変える。令和ロマンはテレビを必要としないスターではない。テレビを最大限使い、テレビの外でも生きられるようになったスターだ。だからこそ、テレビが生んだ最後のテレビスターなのかもしれない。
出典・編集注記
M-1グランプリ公式サイト、令和ロマン公式X・YouTube、YouTubeランキングサイト「ユーチュラ」、KAI-YOU、Real Sound Techの公開情報を参照した論評です。登録者数は各参照時点の概数で、現在値は変動します。『最後のテレビスター』は、テレビとネットの役割変化を示す評論上の表現です。参考:






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