ポルノグラフィティが12月26、27、30、31日、ぴあアリーナMMで『みなとみらいロマンスポルノ'26 ~鳥~』を開く。四日間の年末公演で、31日は公式ファンクラブlove up!会員限定のカウントダウンライブになる。
発表は9月13日。渋谷の体験型展示『種と水と果実の収穫祭』最終日、会場のカウントダウンタイマーがゼロになった瞬間に告知された。ツアー『水』から収穫祭、そして『鳥』へ。ライブだけでなく、発表まで世界観の中へ組み込む。
前年も同じ会場で12月28、29、31日に『THE OVEЯ』を開催した。2026年は一日増えて4公演。年越しの再会は、特別企画から年間予定へ近づいている。
恒例は文化になる。同時に、行かない自由を少しずつ重くする。
ファンの年末を、九月に押さえる
カウントダウンライブには強い共同体験がある。同じ曲を聴きながら日付が変わり、出演者と観客が一年の終わりを共有する。配信のアーカイブでは置き換えにくい。長く続くポルノグラフィティには、その儀式を任せられる曲数と歴史がある。
一方、年末は家族、帰省、仕事、ほかの公演が集中する時間だ。九月に日程を押さえ、31日を会員限定にすれば、ファンはチケットだけでなく年越しの過ごし方まで先に差し出す。選ばない側にも、取り残される感覚が残る。祝祭は予定表への強い囲い込みでもある。
会員限定は、親密さか入場料か
love up!限定には理由がある。長年支えた会員へ最も特別な夜を返し、転売や無関係な客を減らし、濃い空気を作れる。会費を払う人だけの公演は、継続支援への還元として理解できる。
ただし、年末の“本命回”が会員限定になると、ファンクラブは情報や特典の会員制ではなく、公演へ入るための前提費用になる。入りたい公演が先にあり、そのために会員になる順序なら、親密さは商品設計によって作られる。
26、27、30日を一般向けに残している点は救いだ。それでも31日にだけ22時30分開演という時間の意味が集中する。同じ演目か、別構成かは未発表だが、“年をまたげる”という事実だけで価値に序列が生まれる。
恒例にするなら、変化を約束してほしい
主催側は従来と異なるアプローチのパフォーマンスを予告する。そこが重要だ。同じ会場、同じ年末、同じ代表曲の安心だけでは、毎年の予定を預かる理由として弱い。さらに、『鳥』という題が、前年の続編以上の舞台構造へ飛べるかが問われる。
恒例は、ファンが帰れる場所になる。根を張る。だが開催する側にとっては、毎年売れる安全商品にもなる。安心と惰性は、客席からは似て見える。四日間にした以上、回数ではなく四日必要だった演出を示すべきだ。
恒例は文化になる。同時に、行かない自由を少しずつ重くする。ポルノグラフィティが年越しを預かるなら、ファンの忠誠心を数える夜ではなく、来年も生きて聴きたい理由を更新する夜にしてほしい。
出典・編集注記
ポルノグラフィティ公式の2026年9月13日付発表、ぴあアリーナMMの2025年公演情報、音楽ナタリー配信記事を参照しました。『みなとみらいロマンスポルノ'26 ~鳥~』は12月26・27・30・31日の4公演で、31日は公式ファンクラブlove up!会員限定。前年も同会場で12月28・29・31日に『THE OVEЯ』が行われました。公演内容は未発表・未開催のため、本文は開催日程、発表方法、会員限定設計を対象にした興行批評です。画像は本人や実際の公演を撮影したものではありません。






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