ONE OK ROCK・TakaのEd Sheeranへのメッセージが、海外ファンを中心に批判を集めた。

発端は、Ed Sheeranの北米ツアー

問題の発端は、Ed Sheeranの北米ツアーだった。

Macklemoreがステージ上で「Free Palestine」と訴えた後、複数の会場が出演に反発。プロモーターの判断によってツアーから外され、ほかの出演者も相次いで離脱した。

Edは当初、自身の公演を政治的な場にしない姿勢を説明していた。しかしその後、ガザの状況について「正当化できない」などと述べ、自身の対応について謝罪した。

そのタイミングで、TakaはEdに敬意を示すメッセージを投稿した。

Takaが示したのは「批判される友人を守りたい」という思い

反発を受けたTakaは、戦争によって子どもや民間人が傷つくことに反対すると説明した。

同時に、Macklemoreが自分の意見を表明したことで、出演を阻まれることにも反対すると述べた。Edへのメッセージについては、批判されている友人を見て、黙っていられなかったという趣旨だった。

友達を守りたい。その気持ち自体を責める話ではない。

問題は、世界を目指してきたアーティストの発信として、それだけで十分なのかということだ。

世界で活動するなら、英語力だけでは足りない

ONE OK ROCKは、日本だけで活動しているバンドではない。

2019年には、Ed Sheeranのアジアツアー10公演にサポートアクトとして参加している。海外の観客に歌を届け、世界市場で勝負してきたバンドだ。

だからこそ、必要なのは英語力だけではない。

自分の一言が、アメリカや欧州、中東でどのような歴史や政治の文脈に接続されるのか。その言葉が、誰にどう受け取られるのか。

そこまで想像する力も含めて、「世界を見る」ということではないか。

海外では、ミュージシャンの発言が公演を左右する

日本では、芸能人が政治から距離を置くことも多い。

しかし海外では、戦争、人権、選挙、差別についてミュージシャンが発言し、その内容がキャリアや公演そのものに影響する場面がある。

つまり、「友達を応援しただけ」という個人的な感情も、世界に向けて発信した瞬間、政治的な文脈から自由ではいられない。

世界に向けて発信するなら、言葉の背景まで理解しておく必要がある。

「二世だから」で片付けるのは簡単だが、本質ではない

Takaは、森進一と森昌子というスターの家庭に生まれた。

だからといって、今回の発言を「二世だから」という理由だけで片付けるのは雑だろう。

一方で、二世タレントに向けられがちな「バカ息子」という乱暴な言葉を跳ね返したいのであれば、必要なのは親とは無関係な、自分自身の知識と判断力だ。

出自ではなく、何を学び、どう考え、どのような言葉を選ぶのか。その積み重ねによってこそ、アーティスト自身の評価はつくられる。

世界を目指すなら、世界の議論を見るべきだ

世界を目指すなら、世界で歌うだけでは足りない。

世界が何に怒り、何を議論し、どのような歴史を背負っているのかまで見る必要がある。

今回、Takaに足りなかったと批判されたのは、友情ではない。

問われたのは、友人を支える言葉が世界でどう受け取られるのかを考える「解像度」だったのかもしれない。

出典・編集注記

事実確認(2026年9月23日):Macklemoreが2026年9月4日の公演で『Free Palestine』と訴えた後、会場側の反発を受け、ツアープロモーターMessina Touring Groupの判断でEd Sheeranの北米ツアーから外れたこと、その後ほかのサポートアクトも離脱したことをReutersとAPで確認しました。Ed Sheeranは当初、自身の公演を政治的な場にしない考えと、降板判断はプロモーター側によるものだと説明。その後9月20日の公演で、ガザの状況を『catastrophic and unjustifiable』などと述べ、自身の対応を謝罪しました。ONE OK ROCKが2019年のEd Sheeranアジアツアー全10公演に参加したことはバンド公式サイトで確認しました。Takaが森進一と森昌子の長男であることはORICON NEWSの人物プロフィールで確認しました。Taka本人のInstagramアカウントは確認できましたが、本記事が扱う投稿と釈明の全文は公開検索から独立して確認できなかったため、当該箇所は本人発信を前提とする原稿の記述として扱っています。『国際感覚』『解像度』などは本記事の論評です。画像は実際の公演・投稿場面ではない生成編集用イメージです。

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