『踊る大捜査線』が帰ってくる。映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』は9月18日公開。織田裕二演じる青島俊作が、また現場を走る。

連続ドラマが始まったのは1997年。29年前である。青島は脱サラして刑事になった。こちらは就職し、転職し、子どもが成人した人までいる。それでも青島は緑のコートで走る。

フジテレビには、青島俊作の定年がないらしい。

事件は会議室で起きていない。シリーズ終了でも起きていなかった。

“新作”より、帰ってきた安心感

『踊る』の強さは、警察組織を会社員ドラマとして見せたことだった。上司、会議、縄張り、現場と本庁。刑事なのに、仕事の嫌さが普通の会社員にも分かった。

だから年月がたっても戻れる。観客が見たいのは最新捜査ではない。青島と室井の距離、湾岸署の空気、あの音楽。物語の新しさより、知っている世界へ帰る安心感だ。

もちろん楽しみである。でも“NEW”と題名につけながら、29年前の主人公へ戻るのは面白い。日本の映画界が見つけた最強の新作は、終わらせなかった旧作なのかもしれない。

出典・編集注記

『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』は2026年9月18日公開予定。東宝公式ラインナップと作品公式チケット情報を参照しました。

SHARE