Nirvanaが9月27日のMTV Video Music Awardsで、Video Vanguard Awardを受ける。『Smells Like Teen Spirit』で学校の体育館を壊し、『Lithium』のVMA出演では予定調和まで壊したバンドが、今度はMTVから功労をたたえられる。

カート・コバーンが亡くなったのは1994年。32年後の表彰だ。デイヴ・グロール、クリス・ノヴォセリック、パット・スメアは節目に再集結してきたが、Nirvanaの中心にある“不在”は埋まらない。

反抗は、長く生き残ると文化財になる。

MTVは自分の青春を表彰している

Nirvanaの受賞に異論はない。映像と音楽の歴史を変えた。しかし同時に、これはMTVが自分自身の黄金時代へ勲章を渡す行為でもある。今の音楽映像はTikTok、YouTube、Reelsで生まれる。テレビ局が若者文化を決める時代ではない。

だからMTVは、かつて自分の画面から世界を変えたNirvanaを呼び戻す。反抗は、長く生き残ると文化財になる。 『Teen Spirit』を安全な名作として飾った瞬間、いちばん老いたのはNirvanaではなくMTVかもしれない。

出典・編集注記

People、Pitchfork、Entertainment Weeklyの2026年9月9日付報道を照合しました。Nirvanaは9月27日開催のMTV Video Music AwardsでVideo Vanguard Awardを受賞予定。MTVは同賞を音楽ビデオと映像芸術への貢献を顕彰する賞と位置づけています。

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