『M-1グランプリ』も『キングオブコント』も、勝てば人生が変わる。だから芸人は“賞レースに勝つ芸”を磨く。そんな中、9月6日にTOKYO MXが生放送するのが『MXグランプリ2026~異端芸人決定戦~』。決勝は、ふとっちょ☆カウボーイ、虹の黄昏、歩子、大嶋の一番弟子、イチキップリン。

異端を審査するって、かなり矛盾している。

異端とは、本来「審査基準から外れている人」のはずだ。なのに点数をつける。順位を決める。優勝者を作る。しかも審査員はハリウッドザコシショウ、くっきー!、野田クリスタルら。

異端の先輩が、次の異端を認定する。

もう免許制である。MCのケンドーコバヤシ自身、「決勝ラウンドは他の賞レースの1回戦ぐらいのクオリティ」とコメントしている。

でも、たぶんそこが一番正しい。

賞レースが巨大化すると、芸人は「正しく面白い」方向へ進化する。4分でウケる。審査員に伝わる。初見客にも分かる。それはすごい。

でも、お笑いには本来、「なんでこれをやろうと思った?」という採点不能な笑いもあったはずだ。面白いの前に「何だこれ」がある。

異端を制度化した瞬間、異端ではなくなる気もする。それでも今のお笑い界には、「優勝しなくていいから、変なままでいてくれ」と言える大会も必要なのかもしれない。

出典・編集注記

2026年9月6日の放送前情報を対象にした大会形式の批評です。放送結果やネタを鑑賞評価した記事ではありません。出場者・審査員は番組公式、MCの発言はTOKYO MXの9月3日発表を参照。

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