森香澄をバラエティで見ていると、たまに不安になる。

トークの入り方。

芸人との距離感。

振られた時の返し。

立ち回り。

下手すぎて、見ていられない瞬間がある。

しかも父親は放送作家。

本人によればバラエティも手掛け、『潜在能力テスト』にも関わっていたという。

それなのに元アナウンサーの森香澄がクイズで盛大に間違える。

アナウンサーとしても、クイズ番組を作る父の娘としても、なかなか豪快である。

では、彼女のバラエティセンスとは何なのか。

みちょぱなら分かる。

芸人のボケを拾う。

変な空気になればツッコむ。

MCが欲しい一言を瞬時に入れる。

番組を前へ進められる。

田中みな実も分かる。

恋愛、美容、結婚、女性同士の感情。

本人の発言そのものが女性の共感や反発を生み、トークテーマになる。

では森香澄は?

どちらもない。

森香澄を置いたから企画になるわけではない。

森香澄が一言発したからスタジオの流れが変わるわけでもない。

「あざとい」「元女子アナ」「美容」「恋愛」という分かりやすいプロフィールを背負って、

ちょっと華が欲しい時に置ける。

悪く言えば、

お茶を濁す女性タレント枠である。

若い。

綺麗。

知名度がある。

ある程度喋れる。

炎上するほど尖ってもいない。

だからキャスティングしやすい。

テレビにとって「面白い人」と「使いやすい人」は同じではない。

森香澄を見ていると、そのことがよく分かる。

みちょぱにはツッコミがある。

田中みな実には共感がある。

芸人には笑いがある。

では森香澄には何があるのか。

「森香澄で別にいい」という、テレビマンにとって最強に便利なポジションなのかもしれない。

それでここまで売れているのだから、

ある意味、それこそ一番謎のバラエティセンスである。

出典・編集注記

本記事は提供原稿による出演・キャスティングへの批評です。父親の職業・担当番組については本人の発言を伝えた以下の記事を参照しています。

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