『ロード・オブ・ザ・リング』で世界的監督になったピーター・ジャクソン。しかし、そのフィルモグラフィーには、とんでもなく下品な人形映画がある。そんな普通の映画館ではなかなか観られない作品を集めた「奇想天外映画祭2026」が、9月12日から新宿K's cinemaで開催される。
中でも強烈なのが、ジャクソン監督の第2作『ミート・ザ・フィーブルズ』だ。人形劇なのに、子どもには到底見せられない。ブラックユーモアと悪趣味を詰め込んだ怪作である。後に超大作を撮る男にも、ちゃんと「何作ってんだよ」という時代があった。
アルゴリズムが『好きそうな映画』を勧める時代に、映画祭は『こんなの観たことないだろ』と投げつけてくる。
シネコンの棚にはない11作品
上映は全11作品。ロバート・ヒルチック監督『サマーキャンプ・インフェルノ』、ミシェル・ガスト監督『墓にツバをかけろ』、ジョゼフ・L・マンキーウィッツ監督『探偵スルース』、フリッツ・ラング監督『ムーンフリート』などが並ぶ。タイトルだけで、いつもの上映案内とは明らかに様子が違う。
配信を開けば一生かかっても観きれないほど映画がある。だからこそ、「自分では絶対選ばなかった映画を映画館に選んでもらう」という遊び方が面白い。アルゴリズムは好みに似た作品を勧める。奇想天外映画祭は、好みの外から映画を投げてくる。
わざわざ変な映画を観に行く
開催は10月16日まで。映画館へ行ってまで、わざわざ変な映画を観る。効率だけ考えれば無駄だが、記憶に残るのはたいてい、推薦欄の続きを見た夜よりも、何だったのか説明しにくい一本に出会った夜だ。
自分の好みを確認するためではなく、好みを壊されるために映画館へ行く。そんな時間を楽しめる人には、かなり危険な1カ月になりそうだ。
出典・編集注記
K's cinemaの公式上映情報と映画ナタリーの開催情報をもとにした開催前プレビューです。現地取材記事ではありません。公式情報:






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