2026年4月配信のABEMA『木梨レコード』で、木梨憲武がラッパー・SHOの金色のベンツの屋根に乗り、ボディをへこませた。SHOは後に「男には我慢する時もある」という趣旨で振り返り、Kダブシャインも苦言。映像が再拡散され、「時代遅れ」と炎上した。人の車に乗るな。へこますな。今の倫理では簡単な話だ。

仕掛ける大御所だけでは、破天荒は成立しない。仕掛けられても怒れない誰かが必要だった。

とんねるずは、やってはいけないことをやった

『みなさんのおかげでした』では、高額商品を買わせ、落とし穴へ落とし、私物や上下関係まで笑いにした。石橋貴明と木梨は、金を持った中学生のような悪ガキだった。そんな大人になりたいと憧れた子供も確かにいた。

変わったのは木梨より周囲だ

人の懐へ突然入り、思いついたらやり、相手を巻き込む。木梨は昔から大きく変わっていない。昔は局と編集が「笑っていいもの」にして家庭へ届けた。今は番組を見ていない人も、その瞬間だけをSNSで見て「相手は本当に笑っているか」と問う。修理費を番組側が負担したとの報道も、悪ノリを現実へ戻した。

耐える人が必要な破天荒は笑えない

パワハラ芸は、先輩、大御所、カメラの前だから怒れない人を必要とした。昔なら「よく耐えた」で笑えたが、今は「なぜ耐える必要がある」となる。予定調和を壊す木梨のような人は必要だ。ただ、他人の我慢で成立する破天荒はもう笑ってもらえない。とんねるずが急に老いたのではない。見ていた私たちが大人になり、時代が追い越したのだ。

出典・編集注記

ABEMA『木梨レコード』の公式掲載映像、SHO本人の公開投稿、日刊スポーツ、FLASH・女性自身系記事などを参照した論評です。『パワハラ芸』は編集部による批評的な表現で、法的認定ではありません。SHOは番組収録前だったため我慢したという趣旨を説明し、修理費はABEMA側が負担したと公表しています。参考:

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