ひなた坂46『風にキンモクセイ』のMVが9月10日に公開された。9月30日発売、日向坂46の18thシングル『イチャイチャ虫』に収録される共通カップリング。センターは清水理央、監督は大久保拓朗だ。

表題曲が一度で覚える奇抜な言葉を掲げる一方、この曲には国道、原付、薄着の失敗、早くなった夕暮れがある。夏が終わった、と説明するのではなく、身体が先に寒さへ気づく。だから季節が見える。

この曲が具体的なのは、季節より後悔の方だ。

“選ばれなかった側”に、切なさは似合いすぎる

歌の中心は、伝えられなかった恋と、勝手に進む時間への後悔だ。MVもその余韻を清水理央のセンターへ集める。美しい。ただ、ひなた坂46という制度上の物語を知る観客には、恋の後悔まで“選抜に届かなかった側”の感情へ重なって聞こえる。

それは楽曲の強さであり、危うさでもある。メンバーの現在を、毎回『悔しさから立ち上がる物語』として消費すれば、明るい歌にも敗者復活の説明が必要になる。この曲が具体的なのは、季節より後悔の方だ。 だからこそ次は、ひなた坂46に切なさを背負わせなくても成立する歌を聴きたい。

出典・編集注記

2026年9月10日に公開された日向坂46公式MVと公式リリース、音楽ナタリーの記事、公開歌詞を確認して執筆しました。『風にキンモクセイ』は9月30日発売の18thシングル『イチャイチャ虫』共通カップリングで、ひなた坂46メンバーが歌唱。清水理央がセンターを務め、MV監督は大久保拓朗です。本稿は公式MVと楽曲・歌詞に限定したレビューで、ライブ披露や現地反応を評価していません。『選抜外』は制度上の位置を示す一般的表現で、メンバー個人の価値を評するものではありません。

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