かなり意地悪なことを言う。

女に審美眼なんて、そんなにないんじゃないか。

もちろん全女性の話ではない。

ただ、「女はイケメンが好き」という説明だけでは、実際にモテる男を説明できないことが多すぎる。

たとえば菊池風磨。

ファンには怒られるだろうが、個人的にはいわゆる造形だけで圧倒する正統派美男子とは思わない。

それでも、めちゃくちゃモテる男として成立している。

なぜか。

たぶん女が見ているのは、顔だけじゃない。

「その場所で一番目立っている男」だ。

学校でもそうだった。

必ずしもクラスで一番顔が整っている奴が一番モテていただろうか。

違う。

サッカー部のエース。

文化祭の中心人物。

よく喋る奴。

先生にも名前を覚えられている奴。

みんなが笑うとき、中心にいる奴。

そういう男がモテる。

つまり「かっこいい」は、顔面だけの評価ではない。

社会的な照明まで込みの評価なのだ。

菊池風磨は、とにかく画面の中央にいる

菊池風磨の強さは分かりやすい。

アイドル。

歌う。

バラエティで喋る。

ドラマにも出る。

オーディションでは審査する側にも回る。

集団の中にいても、「この人が中心人物なんだな」が伝わる。

すると人間は不思議なもので、

目立つ → 人気者に見える → 価値が高く見える → かっこよく見える

という変換を始める。

顔を見ているようで、実は肩書と空気まで見ている。

男だって同じだけど、女性人気は特に“物語”が強い

これは女性だけの特殊能力ではない。

男性だって人気女優やアイドルを、露出や人気込みで「可愛い」と評価する。

ただ男性芸能人の場合、

「グループの中心」

「売れている」

「周囲から頼られている」

「面白い」

「仕事ができる」

といった社会的ステータスが、そのまま魅力へ加算されやすい。

だから「好きなタイプはイケメン」と言っていても、

実際に追いかけるのは、

イケメンではなく“強そうな個体”だったりする。

金持ち。

人気者。

スター。

コミュニティの中心。

結局モテる男には、何かしら「この人を選んだら自分まで上に行けそう」という光がある。

だから菊池風磨を見て、

「なんでこんなにモテるんだ?」

と顔だけ採点しても答えは出ない。

採点項目を間違えている。

女が見ているのは鼻の高さだけじゃない。

その男に何人が振り向いているか。

好きなタイプは「イケメン」じゃない。

「目立つ男」なのかもしれない。

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