『突然ですが占ってもいいですか?』を見ると、毎回のように「LOCK-ON」「当たってる!」が飛び出す。
では逆に、外れた占いはどれくらい検証されているのか。
2021年、星ひとみは田中みな実に「来年結婚する確率85%」と鑑定した。翌2022年、田中は結婚しなかった。実際に亀梨和也との結婚を発表したのは2026年6月である。
同じ2021年、狩野舞子には「本当は来年結婚です」。しかし結婚したのは2025年1月、WEST.桐山照史とだった。
2022年にはCreepy NutsのR-指定について「結婚時期は35歳」「R-指定のほうが先」と予想。順番こそ当たったが、R-指定はその年、31歳で江藤菜摘と結婚した。
結構、外れている。
さらに便利なのが「確率」と「可能性」だ。「結婚確率85%」なら、結婚すれば的中。しなくても「15%を引いた」で逃げられる。「運命の相手と出会う」「転機が来る」なら、本人しか確認できないからもっと強い。
反証不能な予言ほど商品として長持ちする。
それでも「また的中!」の記事は残る。番組公式YouTubeも、ヘラヘラ三銃士・ありしゃんの回を「公表前の結婚&妊娠が占ったら分かってしまった!」と大々的に展開した。
ここに占いビジネスの強さがある。
当たった一件は永久に広告になる。
外れた一件は、時間が経てば誰も掘り返さない。
テレビでは本人が「当たってる!」と過去の性格や出来事を補足してくれる。占い師が全部説明しなくても、出演者自身が答え合わせを完成させる。
競馬なら回収率。野球なら打率。天気予報なら精度が出る。
占いだけは「30歳で結婚」と言って35歳でも、「少しズレた」で済む。
しかも番組はカレンダー、書籍、占いアプリまで展開している。未来を語ること自体が商品なのだ。
もちろん娯楽として楽しむのは自由だ。
ただ「当たる」を売るなら、的中例だけでなく外れた予言も全部並べて打率を出してほしい。
何月何日、誰に、何を予言したか。期限が来たら○か×。
家電なら壊れれば保証がある。予備校なら合格実績が数字になる。
未来だけは、外れても返品できない。
未来を保証しないまま、未来を商品にできる。
筆者には、これほどボロい商売もなかなかないように見える。
次回はぜひ、
『突然ですが、5年前の占い答え合わせしてもいいですか?』
をやってほしい。
出典・編集注記
事実確認(2026年9月22日):2021年6月23日放送で星ひとみが田中みな実に『来年結婚する確率85%』と鑑定したこと、2021年9月15日放送で狩野舞子に『本当は来年結婚です』と述べたこと、2022年2月16日放送でR-指定の結婚時期を35歳とし、DJ松永より先と予想したことを、フジテレビ系の番組記事で確認しました。田中みな実と亀梨和也は2026年6月29日に結婚を発表。狩野舞子と桐山照史は2025年1月3日に結婚を発表。R-指定は31歳だった2022年12月12日に江藤菜摘と婚姻しています。番組公式YouTubeのありしゃん動画の表題、番組公式サイトでカレンダー、書籍、占いアプリの展開も確認しました。『保証なし』『ボロい商売』などは本記事の論評です。画像は実際の番組場面ではありません。






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