第80回Festival d’Avignonは、2026年7月4日から25日まで開催された。80周年という大きな節目で、芸術監督ティアゴ・ロドリゲスが示したのは、歴史を振り返るだけでなく未来へ根を張る姿勢だった。この年のゲスト言語には韓国語が選ばれ、異なる言葉と舞台の回路が開かれた。
アヴィニョンでは、歴史的建築や中庭が舞台になる。作品は劇場の黒い箱から出て、石壁、空、街の時間とぶつかる。長く続く制度の強さを使いながら、新しい作家や別の文化圏へ場所を渡せるかが問われる。
節目を記念碑にするのではなく、まだ答えのない未来へ向けた質問に変える。
夜明けに残された80の質問
閉幕企画「L’Aube des questions」は、7月25日の早朝にCour d’honneurで行われた。公式プログラムが掲げたのは80の質問。記念回を一つの宣言で締めず、観客とアーティストが問いを共有する時間にした。
演劇は、その場で答えを出すためだけにあるのではない。見終えた人が別々の言葉を持ち帰り、あとから話し直すためにもある。80年の蓄積を権威として閉じるのではなく、次の上演へ開かれた問いにする。その終わり方に、この演劇祭の意思が見える。
出典・編集注記
Festival d’Avignonの公式プログラムをもとに構成した紹介記事です。現地取材記事ではありません。公式情報:






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