「かっこよくて面白い男」は普通に成立する。

イケメン芸人。

スタイルがいい芸人。

服がおしゃれな芸人。

彼らが格好良さを捨てずに笑いを取っても、誰も不思議に思わない。

ところが女性になると、なぜか話が変わる。

女性芸人は「かわいい」を捨ててからがスタート?

かわいい女性が本気でボケる。

おしゃれな女性が変顔をする。

美人が身体を張る。

すると笑いより先に、

「そこまでしなくていいのに」

「意外とかわいい」

という評価が入ってくる。

逆に「女」を捨てるほど振り切れば、今度は芸人として評価されやすくなる。

なんとも奇妙なゲームだ。

男には加点、女には矛盾になる

男性芸人にとって「かっこいい」はプラス要素になり得る。

面白い+かっこいい。

二つ持っていていい。

ところが女性芸人では、

面白い+かわいい

が、なぜか競合しやすい。

かわいく見られようとすると「芸人なのに」。

笑いに振り切ると「女を捨てている」。

どちらへ進んでも何か言われる。

笑われる女性と、笑わせる女性

これまで女性芸人には、自分の容姿や恋愛経験、体形などを笑いの材料にすることが求められる場面が多かった。

つまり「私を笑ってください」という構造だ。

しかし本来、芸人の仕事は容姿を差し出すことではない。

言葉でも、設定でも、演技でも、発想でも笑わせられる。

かわいいままでもいい。

美人でもいい。

おしゃれでもいい。

「かわいくて面白い」が普通になるまで

男性芸人がスーツを着て格好良く立ったまま漫才できるなら、女性芸人だってドレスを着たまま爆笑を取っていい。

「女を捨てているから面白い」ではなく、

「この人が面白い」。

そこまで評価が単純になったとき、ようやく女性芸人は「女性芸人」という余計な肩書きから自由になれるのかもしれない。

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