Do As Infinityが『THE FIRST TAKE』第704回で『深い森』を披露した。2001年6月に発売され、アニメ『犬夜叉』のエンディングとして広く聴かれた曲を、伴都美子と大渡亮が25年後の白いスタジオへ持ち込んだ。

公開映像で印象的なのは、原曲の若さを再現しようとしないことだ。伴の声は低い位置に重心があり、息の混じり方も、言葉の置き方も現在のもの。大渡のギターを軸にした余白のある編成が、その変化を隠さない。

昔と同じ声ではない。だから、昔と同じ曲がもう一度生きる。

懐メロを保存せず、時間を録音する

『THE FIRST TAKE』は“一発撮り”を売る番組だが、本当に映しているのは失敗の可能性ではない。完成音源と現在の身体の差である。25年前と同じキー、同じ声、同じ勢いを要求したら、ただの再現テストになる。

『深い森』は、記憶の中では『犬夜叉』と2001年に固定されている。今回の演奏は、その標本へ現在の呼吸を戻した。昔と同じ声ではない。だから、昔と同じ曲がもう一度生きる。 懐メロを若返らせる必要はない。時間が乗った歌は、新曲より新しく聴こえることがある。

出典・編集注記

2026年9月9日に公開されたTHE FIRST TAKE第704回の公式映像を直接確認し、同日付の音楽ナタリー記事、Do As Infinity公式映像、2001年6月27日発売のシングル情報を参照しました。本稿の音色、歌唱、編曲への記述は公開映像で確認できる範囲の編集部評です。

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