Disney+はクソアプリだ。作品が悪いわけではない。『ガンニバル』もマーベルもスター・ウォーズも見たい。問題は、その入口にあるアプリである。
少なくとも筆者の視聴環境では、日本語で作られた日本作品を再生しても、日本語字幕が表示されることがある。日本人が日本語で喋る。その下に、今喋った日本語がもう一度出る。いらない。
Disney+で一番厄介なヴィランは、字幕設定である。
一度消した字幕を、また消させる
さらに腹が立つのは、別の作品へ移るたび、字幕設定を開いて「オフ」にしなければならないことがある点だ。Disney+の公式ヘルプが案内するのも、基本的には作品の再生中に設定メニューを開き、音声と字幕を選ぶ手順。プロフィールには「アプリ言語」があるが、全作品へ一括適用する分かりやすい字幕オン・オフ設定は公式案内で確認できない。
なぜ世界最大級のエンタメ企業の動画アプリで、ここだけ平成のDVDプレーヤーみたいなのか。同じように、字幕を消しても別作品で戻る、作品ごとの変更が面倒だという利用者の声は、海外のユーザー掲示板にも以前からある。もちろん端末や作品で挙動は異なる。それでも、一度の選択を覚えてほしいという要求は贅沢ではない。
字幕が必要かどうかを勝手に決めるな
対してNetflixは、対応端末で選んだ音声・字幕の言語が自動保存されると公式に説明している。キッズ作品など例外はあるが、少なくとも「次も同じ好みで見る」という発想が見える。
字幕そのものに文句を言っているのではない。聴覚に障害のある人にも、外国語作品を見る人にも必要だ。同じ言語の字幕が理解を助ける場面もある。選択肢が多いのは素晴らしい。
だが、「必要な人が出せる」と「いらない人にも出して毎回消させる」は別問題である。アクセシビリティとは全員へ同じ表示を押しつけることではなく、それぞれが必要な表示を選び、その選択が尊重されることだ。
作品ではなく設定を見せるな
動画配信サービスのUIで一番大事なのは、作品の邪魔をしないことだ。再生ボタンを押す。映画が始まる。それだけでいい。なのにDisney+は、映画を見る前に字幕と戦わせてくる。
『ガンニバル』で日本人俳優が日本語を喋り、その日本語を字幕でもう一度読まされるたびに、俺はいま何語の作品を見ているんだ、となる。
一度字幕をオフにしたら覚えてくれ。外国語音声なら日本語字幕を出す。日本語音声なら消す。あるいは「日本語音声では字幕なし」と設定できるようにする。2026年のサブスクに求めているのは、その程度のことだ。
コンテンツには莫大な金をかけるのに、視聴者には毎回「字幕オフ」を押させる。Disney+で一番厄介なヴィランは、サノスでもダース・ベイダーでもない。字幕設定である。
出典・編集注記
Disney+公式ヘルプおよび公式ガイドの字幕・音声言語変更手順、Netflix公式ヘルプの音声・字幕設定に関する案内を参照しました。Disney+の公式案内では、再生中の設定メニューで字幕を選択・解除する手順と、プロフィールのアプリ言語変更が説明されています。本稿執筆時点で、全作品へ一括適用する字幕オン・オフ設定は公式案内上で確認できませんでした。Netflixは対応端末で選択した音声・字幕言語が自動保存されると案内していますが、成人用プロフィールで多くのキッズ作品を視聴する場合など例外があります。字幕が再表示されるという記述は筆者の視聴環境での体験であり、端末・OS・アプリ版・作品により挙動が異なる可能性があります。「クソアプリ」「ヴィラン」はUI・UXに対する編集部の批評です。






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