クリーク・アンド・リバー社が9月4日、東京ゲームショウ2026への出展を発表した。C&R Creative Studiosのブースでは、AIを活用したオリジナルアニメ『灯をともす』のティザー映像を上映予定だ。
公式説明では企画・ストーリー・演出はクリエイターが担い、AIは表現の可能性を広げる制作手段として使う。まず、この区別は押さえたい。
制作方法を、あらすじにするな
「AIアニメ」と言えばニュースになる。賛成する人も、嫌う人も集まる。でも、その時に話しているのは制作方法であって、物語ではない。
『灯をともす』は、生きることに疲れた男が夢うつつの世界へ迷い込む人間賛歌だという。ならば問いたいのは、AIの使用率より、その男を追いかけたくなるかだ。
「AIで作った」は工程の説明であって、観客が時間を使う理由ではない。
技術展示と作品評価は別の話
TGSのビジネスソリューションコーナーなら、新しい制作手段を見せることに意味はある。発注側は表現の幅や作業の進め方を知りたい。だから技術の説明自体を否定する必要はない。
しかし、作品として世に出る時まで「この方法で作れました」が主役なら、観客は実験の見学者のままだ。人物の選択、台詞、間。その判断にどれだけ人の意志があるかを見たい。
AIだから褒めるのも、AIだから切り捨てるのも早い。道具の名前が消えたあと、作品の名前を覚えているか。勝負はそこだ。
出典・編集注記
2026年9月4日のクリーク・アンド・リバー社の出展発表に対する論評です。『灯をともす』本編の鑑賞レビューではありません。






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