BE:FIRSTが、2026年もファミリーマートのクリスマスアンバサダーを務める。2年連続。今年はメンバー監修のケーキを昨年の1種類から、紅茶と抹茶の2種類へ増やす。9月16日10時01分から予約が始まる。
どちらも直径約12センチ、2〜3人向けで税込4980円。紅茶はアールグレイ、キャラメル、アーモンド、抹茶はホワイトチョコムースとイチゴソースを重ねる。味の設計は具体的だ。
だが商品はケーキだけではない。メンバー写真入りの箱、メンバーのイラストから生まれたキャラクター柄クロス、オンライン予約者限定動画が付く。昨年品は予約開始後に即完売した。味を選ぶ買い物に、推しへの忠誠が混ざる。予約競争まで商品になる。ファンが買うのは甘味か、BE:FIRSTと過ごした証明か。
ケーキの賞味期限より短いのは、ファンが迷うための時間である。
クリスマスを9月から始める理由
受け取りは12月20日から25日。まだ三カ月先なのに、販売は“売り切れる前に”という時間で動く。数量限定と昨年即完売の実績が並べば、味を比較する前に予約する圧力が生まれる。季節商品が、先着型の推し活へ変わる。
ファミリーマート全体ではケーキ28種を含む66商品をそろえ、ピエール マルコリーニやピエール・エルメ監修品も置く。その中でBE:FIRSTは、ブランド名ではなく人間関係の親しさを売場へ持ち込める。
4980円は、写真の値段なのか
反論もある。メンバーは実際に試食し、名前や味へ意見を出した。紅茶か抹茶かを選べるし、2〜3人で分ければ異常な高級品でもない。ファンが箱や動画を含めて価値を感じるなら、それも正当な商品体験だ。
コラボがなければ予約ケーキ市場そのものが縮み、廃棄を抑える受注販売も進まないかもしれない。アーティストが流通の季節行事を更新し、若い客を店へ連れてくる効果まで、単純な搾取とは呼べない。
それでも2種類化は、選択肢であると同時に“両方”を作る仕掛けだ。SOTAは両方を味わい、長い期間クリスマスを楽しんでほしいとコメントした。二つ買えば9960円。二者択一に見せて、両方を買う熱心さまで試す。家族の人数より、ファンの収集単位が商品数を決め始める。
おいしいのが、いちばんと言うなら
今年の標語は『おいしいのが、いちばん!』だ。ならば、売り切れ速度や限定箱だけでなく、食べた人が来年も同じ味を選ぶかで成功を測ってほしい。完売は需要の証明だが、おいしさの証明ではない。
それでも、推しが勧めるから新しい味へ踏み出す。それ自体は豊かな消費だ。しかし迷う時間を奪い、特典を重ね、季節の感情まで予約日に前倒しすれば、食卓はライブ物販の延長になる。
ケーキの賞味期限より短いのは、ファンが迷うための時間である。BE:FIRSTを使って売るなら、ファミマは“即完売”を誇るだけでなく、箱を捨てたあとにも4980円の味が残ったかを語るべきだ。
出典・編集注記
ファミリーマートの2026年9月14日付ニュースリリース2本と、同日配信のORICON NEWS記事を参照しました。BE:FIRSTは2年連続のクリスマスアンバサダーで、コラボケーキは紅茶・抹茶各税込4,980円、直径約12cm、2〜3人向け。予約は9月16日10時01分開始、昨年商品は予約開始後に即完売したと公式発表されています。本文は商品価格やファンの購入動機を否定せず、限定特典を含む販売設計を論じる編集部批評です。画像は本人や実際の商品・店舗を撮影したものではありません。






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