9月3日、平原綾香がXで「ちいかわのミュージカルやりませんか」と東宝のプロデューサーに相談したことを明かした。
さらに「うさぎ役のオーディション受けたい」「浦井健治くんとダブルキャストで」と投稿。これが賛否を呼んでいる。
炎上するほどか、と言われれば、ただの夢の話である。
でも、ファンが引っかかった場所は分かる。
平原が『ちいかわ』を初めて見たと明かしたのは8月4日。そこから約1カ月で、
「好きになった」↓「ミュージカルにしたい」↓「自分がうさぎをやりたい」
まで進んだ。
愛の矢印、最後に全部自分へ戻ってない?
他人のIPを好きになることと、そのIPの中に自分を入れたくなることは別だ。
『ちいかわ』はナガノがXから育て、映画『人魚の島のひみつ』でも原作・脚本を担当。ナガノ完全監修で作られている。
だからファンは敏感になる。
「この世界が好き」ではなく、
「この世界で私が何かしたい」
に見えた瞬間、愛ではなく承認欲求に見えてしまう。
同じ時期に『ちいかわ』へハマった糸井重里は、何度も映画を観て、キャラクターを模写し、目や体の構造まで観察している。
作品を自分へ引き寄せるのではなく、自分から作品へ近づいている。
この差は大きい。
もちろん平原は勝手に舞台化したわけではない。ただ夢を語っただけだ。
それでも反発されたのは、『ちいかわ』がそれだけ「ナガノの世界」として愛されているからだろう。
他者IPへの愛は、「自分ならどう使うか」より「なぜこの形なのか」から始まる。
好きになった瞬間、自分の仕事に持ち込む。
それは愛なのか。
それとも、好きなものまで自分を輝かせる舞台に変えてしまう職業病なのか。
出典・編集注記
本人の公開発言を起点とする提供原稿の批評です。正式な舞台化決定や無断利用を報じるものではなく、承認欲求・愛の有無は筆者の解釈です。平原綾香の提案と初鑑賞の報告、糸井重里の鑑賞・模写の投稿、映画の制作情報、賛否を伝えた報道を参照。






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