中町兄妹が炎上した時、「サイコパス」という言葉まで飛び交った。

でも、それは違うと思う。

そもそも医学的な評価もない人間をサイコパスと診断すること自体が雑だ。しかも一般に想像される“冷酷で計算高い人物”という意味で使うなら、中町兄妹の行動はむしろ真逆に見える

2025年、埼玉県八潮市の道路陥没事故について、動画内で生死を笑い話にするような発言をして大炎上。中町兄妹は後に「自分たちのモラルのなさが原因」と謝罪し、外部の人間を入れて動画をチェックすると発表した。中町綾はPEACH JOHNのモデル起用が取りやめとなり、『CanCam』専属モデルも終了するなど、実際に仕事へ影響が出た。

本当に他人の感情を冷静に利用できる人間なら、ここまで分かりやすく自分が損する発言をするだろうか。

「これを言ったらどう見えるか」の一手先が読めていない。

しかも初めてではない。

2023年には、街ロケ中に空いていた飲食店を見て中町綾が「人気なっ!」と発言して炎上。謝罪として店で1時間働く企画を実施したが、事前告知したためファンが殺到し、今度は兄・JPが混雑について再び謝罪することになった。

失礼な発言をする。 炎上する。 謝罪企画をする。 その謝罪企画でも別の問題が起きる。

ここまで来ると、悪意の有無より結果を想像する能力の弱さの方が気になる。

もちろん「IQが低い」と測定もせず断定することはできない。

ただ、世間から見える行動だけを並べれば、「冷酷な策士」より「その場のノリを優先して、数手先の損失まで考えない人」に見える。

だから謝罪も難しい。

黒い服を着る。頭を下げる。「心を入れ替えます」と言う。

でも以前にも似た炎上があれば、視聴者には反省そのものより“反省している形式”を覚えただけに見えてしまう。実際、道路陥没事故では最初の謝罪後にも再謝罪が行われた。

反省とは、謝罪動画を上手く撮れることではない。

次に同じ種類の事故を起こさないことだ。

頭を下げる角度を覚えるより、「これを言ったら相手はどう感じるか」「公開したら自分たちは何を失うか」を想像できるようになる方が先だ。

中町兄妹を“悪魔的なサイコパス”に仕立てると、逆に話を難しくする。

もっと単純なのかもしれない。

悪意があるから炎上するのではない。想像力が足りない人間に、巨大な拡声器を持たせると炎上する。

そしてYouTubeは、その拡声器を170万人に向けている。

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