7月30日、音楽クリエイター「Yu」こと鈴木裕容疑者が逮捕された。

報道によれば、20代の女性俳優を「歌の指導」としてカラオケ店へ誘い、

「リンパを流した方が声が出る」

などと言ってマッサージを始め、わいせつな行為をした疑いが持たれている。

警察の調べに対し、鈴木容疑者は容疑を認めているという。

字面だけなら、

そんなボイトレあるか。

で終わる。

でも、笑えない。

相手が「先生」だから成立してしまう

Yuは、ただカラオケで知り合った知らない男ではない。

音楽クリエイターとして舞台やミュージカルなどに関わり、楽曲提供や歌唱指導を行っていた人物だ。

そして事件の影響は、実際の2.5次元作品にも及んだ。

『ミュージカル「テニスの王子様」』は逮捕報道を受け、7月31日17時30分公演以降、サービスナンバーの一部楽曲・演出を変更すると発表した。

作品まで巻き込まれている。

これが芸能界の怖いところだ。

俳優にとって演出家、プロデューサー、歌唱指導、振付師、制作スタッフは、単なる仕事仲間ではない。

次の仕事につながるかもしれない。

自分を上手くしてくれるかもしれない。

評価されなければ役を失うかもしれない。

だから、

「これは変じゃないですか?」

が言いづらい。

2.5次元俳優は「商品」である前に若い役者だ

華やかな衣装。

満員の客席。

人気原作。

ペンライト。

SNSには格好いい写真が並ぶ。

でも、その裏側では歌、ダンス、芝居、殺陣を習う一人の役者でもある。

「もっと上手くなりたい」

その向上心を利用されたら、本人だけで防ぐのは難しい。

だから必要なのは、

「変な指導を断れる俳優」ではなく「変な指導が成立しない現場」だ。

密室で一対一にしない。

身体接触を伴う指導なら目的と方法を明確にする。

相談先を用意する。

「有名な先生だから」で信用を丸投げしない。

2.5次元ミュージカルは、もう一部のファンだけの小さな文化ではない。

『テニミュ』のように長く続く巨大コンテンツもある。

だからこそ、

舞台のキラキラだけメジャーになって、現場の管理だけ地下のままでは困る。

俳優を守る仕組みまで含めて、

そろそろ業界全体がメジャーにならなければいけない。

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