Amazonには金がある。

Netflixにも金がある。

一流芸人も呼べる。一流制作会社も使える。

なのに、日本のバラエティを見ていて、

「ABEMAの方がテレビ屋っぽくて面白い」

と思う瞬間がある。

『チャンスの時間』では芸人に8時間漫才させ、渡部建を爆破し、ダイアン津田を30分放置する。『愛のハイエナ』では山本裕典を本当にホストクラブで働かせ、現在シーズン6まで続いている。関連動画は2026年6月末までに9億再生を超えた。

ABEMAは配信サービスというよりテレビ局だ

ここが一番デカい。

ABEMAは40以上のチャンネルを24時間365日、基本無料で編成し、広告、課金などで稼ぐ。年間広告スポンサーは約1000社、WAUは最大3000万規模まで来た。

つまりNetflixのように、

「この作品を完成させて世界へ売る」

だけではない。

毎週枠がある。

来週も放送する。

企画を一本やる。

ウケたら続ける。

山本裕典のホスト企画なんて、最初から巨大IPとして設計したというより、面白かったから何シーズンも擦って巨大化したように見える。

深夜テレビの育ち方を、そのままネットへ持ってきている。

AmazonとNetflixは「作品」にしすぎる

Amazonは巨大セット、賞金、大人数。

Netflixもドラマセット、海外ロケ、豪華キャスト。

配信サービスだから、一本一本を「見る価値のある作品」にしなければならない。

するとバラエティまで映画みたいになる。

でも笑いって、本来もっと雑だ。

会議で思いついた変な企画を、来週やってみる。

ダメなら捨てる。

妙にウケたら半年擦る。

その軽さが必要なのではないか。

ただしNetflixにも『トークサバイバー!』『罵倒村』がある。『罵倒村』は佐久間宣行のYouTube発企画をNetflixへ拡張し、日本の週間TOP10で1位になった。

Amazonにも『ドキュメンタル』があった。

つまり外資だからダメなのではない。

金を渡すより、テレビ屋を自由にしろ

成功している配信バラエティは結局、

プラットフォームの企画ではなく、作り手の企画が強い。

ABEMAが強いのは、巨大予算があるからではない。

毎週くだらないことを試せる場所があるからだ。

バラエティに必要なのは10億円ではない。

「これ、くだらないけど来週やってみようぜ」と言える会議室なのかもしれない。

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