日本のテレビでは、いつからか「罰ゲーム」が難しくなった。

熱い。

痛い。

怖い。

負けた芸人が酷い目に遭い、周りが笑う。

2022年にはBPOも「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」について見解を出し、青少年への影響などを踏まえ、制作者へ配慮を求めた。もちろん罰ゲーム自体が禁止されたわけではない。だが、以前より扱いづらい表現になったのは確かだろう。

ところが海外を見る。

「BATSU!」として売っていた

現在開催中のエディンバラ・フリンジに、その名も『BATSU!』というショーがある。

ニューヨークとシカゴ発。

芸人たちがゲームで競い、負ければペイントボール、電気ショック、巨大ニワトリまで登場する。

公式紹介には堂々と、

“Inspired by Japanese-style game shows”

とある。

2025年公演はソールドアウト。今年も8月19日から29日までUnderbelly Cowgateで上演されている。

日本が捨てかけたものを、外国人が「日本文化」にする

これ、HENTAIと少し似ている。

日本では表立って語りづらくなったものを、外国人が面白がって拾う。

そして、

「これがJapanese BATSU Gameだ!」

と名前まで日本語のまま輸出する。

『BATSU!』自体は2011年にニューヨークで始まり、2016年にはシカゴへ進出。「日本のbatsu gameとアメリカの即興コメディを融合したショー」として展開してきた。

日本では、

「痛いのを見て笑うなんてどうなの?」

と議論する。

海外では、

「日本のクレイジーなゲームショー最高!」

とチケットを売る。

なんとも皮肉だ。

別に昔のテレビへ全部戻せとは思わない。

安全管理も必要だし、時代によって笑いの基準が変わるのも当然だ。

ただ、自国で「古い」「危ない」と捨てようとしていた表現を、

外国人に“日本文化”として再発見されるのは、ちょっと悔しい。

クールジャパン機構が会議している間に、

本当に海外へ輸出された日本文化は、

芸人に電気を流すことだった。

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