俺はMrs. GREEN APPLEを聴かない。

昭和を煮込んだような父親に育てられたからだ。

「男が台所に立つな」 「男が日傘をさすな」

そんな価値観の中で育った。

だからミセスを聴いている成人男性を見ても、「自分とは違う趣味だな」としか思わない。

なのに世の中には、

「女ウケ狙ってそう」 「モテたいんでしょ」 「ゲイっぽい」

とまで言う人がいる。

いや、待て。

イヤホンから性的指向まで聞こえるのか。

男の音楽趣味には、すぐ「目的」が付けられる

ハードロックなら男らしい。 ヒップホップならイキっている。 アイドルならオタク。 ミセスなら女子ウケ狙い。

なぜ男は、ただ曲を好きになることすら許されないのか。

メロディーが好き。 歌がうまい。 ライブがいい。

それだけかもしれない。

成人男性がミセスを聴いているという、たった一つの情報から「誰にモテたいのか」「どんな性別が好きなのか」まで推測する。

それは分析ではない。

ただの妄想だ。

「男が聴くな」は昭和のマッチョイズムだ

華やかなビジュアル。 高音。 恋愛や感情を扱う歌。 女性ファンの存在感。

そこから、

「男が自発的に聴く音楽ではない」

という勝手な前提を作る。

そして、

女にモテたい。 女子ウケを狙っている。 最後には性的指向まで持ち出す。

どこにも論理はない。

あるのは、男の趣味を「男らしさ」の採点表に載せたがる執念だけだ。

「男ならこれを聴け」 「これは女が聴く音楽」 「それを好きな男は男らしくない」

これこそ、自分たちが嫌っていたはずの古いマッチョイズムではないか。

音楽くらい、属性なしで聴かせろ

もちろん、女性にモテたくて流行曲を覚える男もいる。

でも全員ではない。

まして音楽の好みから性的指向なんて分からない。

俺はミセスを聴かない。

ファンでもない。

それでも、他人の趣味を勝手に恋愛や性別の話へ変換するのは違うと思う。

成人男性がミセスを聴いている。

理由?

曲が好きなんじゃないですか。

それで十分だ。

説明したがるな。 分類したがるな。 性的指向まで決めつけるな。

他人が何を聴いているかすら放っておけないなら、問題があるのはイヤホンの中身ではない。

お前の頭の中だ。

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