女性に好きなタイプを聞くと、かなりの確率で出てくる。

「面白い人が好き」

お笑い好きとしては嬉しい言葉だ。

でも、ずっと疑問がある。

本当に“面白い人”が好きなのか?

求められているのは芸人ではない

本当に面白さだけで決まるなら、飲み会で一番的確なツッコミを入れる男がモテるはずだ。

人間観察が鋭い。

会話の伏線を拾う。

絶妙なタイミングで一言だけ言う。

でも、そういう人はむしろ端に座っていることが多い。

一方でモテるのは、声が大きい。

話題を振る。

みんなを巻き込む。

失敗しても堂々としている。

つまり「面白い」というより、目立つ。

「面白い」は自信の言い換えではないか

恋愛で評価される“面白さ”には、

明るい。

積極的。

堂々としている。

友達が多い。

その場の中心にいる。

そんな別の能力が大量に混ざっている。

だから漫才の構造を理解していても、会話劇が好きでも、誰より面白いことを考えていても、黙っていたらモテない。

笑いの才能と、存在感は別競技なのだ。

本当に面白い人ほど面倒くさい

さらに厄介なのは、面白さを本気で追求する人間ほど、普通の会話を普通に終わらせられないことだ。

今の返し弱かった。

もっと面白くできた。

この話にはオチがない。

そんなことを頭の片隅で考えている。

恋愛相手としては、普通に優しくて、ちゃんと話を聞いてくれる人の方がずっと扱いやすい。

だから「面白い人が好き」を、そのままお笑い能力の話だと思ってはいけない。

多くの場合、求められているのは、

面白い男ではなく、楽しそうな男だ。

この二つは、似ているようでまったく違う。

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