熊本での地震、千葉での豪雨。そして今月は茨城県沖でも地震が起きている。

まず、被害に遭われた皆様の安全を願っています。熊本では7月28日に最大震度7の地震が発生し、千葉でも8月の豪雨被害への対応が続いている。

そのうえで、今だから考えたい。

大災害が起きた時、エンタメまで暗くなる必要はあるのだろうか。

私は被災者だった

東日本大震災の時、私は宮城県に住む高校生だった。

停電した。

電波もつながりにくくなった。

周囲でウィルコムを持つ人が増えていったことまで、妙に覚えている。

当然、大変だった。

怖かった。

情報も欲しかった。

でも停電が終わり、ようやくテレビがついた時、私は別のことも思った。

テレビくらい普通に見たい。笑いたい。

テレビをつけても、ずっと震災だった

どの局を見ても津波。

被害状況。

暗い顔をした出演者。

通常番組が戻ってきても、無難な再放送やクイズ。

もちろん報道は必要だ。

避難情報も必要だ。

しかし、被災地にいる人間は一日中「被災者」でいたいわけではない。

怖い現実から10分だけ離れたい時だってある。

くだらないことで笑いたい夜だってある。

当時の私は、それが欲しかった。

「面白い」は不謹慎なのか

災害が起きると、日本ではすぐ「今こんなことをやるのは不謹慎」という空気が生まれる。

しかし、笑うことと被災者を軽視することは同じではない。

むしろエンタメには、現実から一瞬だけ人間を逃がす役割がある。

報道は命を守る。

でも、

娯楽は心を日常へ戻す。

大災害の時こそテレビには、必要な情報を伝えながら、どこかの時間でいつものくだらない番組もやってほしい。

被災者だからこそ、そう思う。

悲しい時に笑うことまで、自粛しなくていい。

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