昔から不思議な人たちがいる。

別にイケメンではない。

なのに、面白くもなろうとしない。

失礼な話だが、私はずっと思っていた。

じゃあ何で勝負してるんだ?

「面白い」は全員が欲しい能力だと思っていた

顔は生まれつきの部分が大きい。

身長も簡単には変えられない。

でも面白さは違う。

話を聞く。

映画を見る。

本を読む。

人と会う。

失敗する。

少なくとも鍛える余地がある。

だから私は、誰だって「もう少し面白い人間になりたい」と思っているものだと勝手に考えていた。

ところが、そうではないらしい。

面白くないことに、本人は困っていない

飲み会で一度も笑いを取らなくても平気。

会話で気の利いたことを言えなくても平気。

「俺、面白くないからさ」と言いながら、その状態を改善する気配もない。

ここで初めて気づく。

彼らにとって「面白い」は、能力ではあっても必須科目ではないのだ。

実はこっちの方が異常なのかもしれない

考えてみれば、普通に仕事をして、友達がいて、家族がいて、生活できれば人は生きていける。

毎日オチを探す必要なんてない。

誰かの一言に「今もっと面白く返せたな」と反省する必要もない。

つまり不思議なのは彼らではない。

人生をずっと大喜利だと思っている、こちら側なのかもしれない。

イケメンじゃなくてもいい。

面白くなくてもいい。

それでも堂々と生きている。

その精神力だけは、少し羨ましい。

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