「あいみょんって可愛いよね」

この言葉を女性から聞くたびに、少し意地悪なことを考える。

たぶんその人、

顔面では自分の方が勝っていると思っていないか。

「美人」と「かわいい」は別競技

圧倒的に整った女性を前にすると、人は「美人」と言う。

そこには少なからず敗北を認める感覚がある。

一方、「かわいい」はもっと安全だ。

小動物にも使う。

赤ちゃんにも使う。

丸っこいキャラクターにも使う。

つまり、愛でる対象への言葉でもある。

あいみょんに向けられる「かわいい」も、顔面そのものへの絶対評価というより、

歌い方。

喋り方。

ファッション。

表情。

少し不器用そうな雰囲気。

そういうもの全部込みの愛玩的なかわいさではないか。

「私は負けていない」から褒められる

女性同士の関係では、ときどき面白い現象が起きる。

本当に圧倒的な美人には、

「綺麗すぎる」

「レベルが違う」

となる。

しかし自分より明確に上だとは感じない女性には、

「かわいいよね」

と気軽に言える。

もちろん全員がそうではない。

だが「かわいい」という言葉には、

あなたは魅力的。でも私の脅威ではない

という絶妙な距離感が入り込むことがある。

愛でる側は、少しだけ上にいる

「かわいい」と言う人は、無意識に評価する側へ回る。

猫をかわいいと言う。

後輩をかわいいと言う。

少しドジな友達をかわいいと言う。

そこには愛情と同時に、ほんの少しだけ上下がある。

「あいみょん可愛い」

それは最大級の褒め言葉なのかもしれない。

ただ、その奥には、

「でも顔面で私が負けたとは思ってない」

という、女性同士の静かな序列が隠れているのかもしれない。

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