Disney+で始まった『THE ONE SHOT』を見て、最初に思い出した番組がある。
『オモクリ監督』だ。
千原ジュニア、バカリズム、劇団ひとりらが、自ら企画・構成・監督した短編映像を作り「誰のVTRが一番面白いか」を競った番組である。
これ、令和の『オモクリ監督』なのか?
構造は確かに似ている。
芸人が企画する。
脚本を書く。
監督する。
本気のスタッフを使って映像化する。
そして完成作品を審査する。
『THE ONE SHOT』では大悟が選んだ8人が約3カ月かけてショートフィルムを制作する。
ただし決定的に違うルールがある。
「ボケは1つだけ」
15分の映画を、たった一発のフリにする
普通のお笑いならボケは多い方がいい。
ところが『THE ONE SHOT』では、約15分の映像すべてが最後の一発を強くするための「フリ」になり得る。
つまり芸人に要求されているのは、単に面白い映像を作る能力ではない。
観客を物語に没入させる能力だ。
ちゃんとしたドラマ。
ちゃんとしたサスペンス。
ちゃんとした映画。
それを真面目に作れば作るほど、一個のくだらないボケが破壊力を持つ。
『オモクリ監督』と映画祭の間
『オモクリ監督』が「面白い映像を作る番組」だったとすれば、
『THE ONE SHOT』は、
「面白くない時間まで設計して、一番面白い一瞬を作る番組」
なのかもしれない。
しかも決勝には映画監督でもあるオダギリジョーまで審査員として参加する。
コントなのか。
映画なのか。
大喜利なのか。
答えはたぶん全部だ。
『THE ONE SHOT』は『オモクリ監督』の復活ではない。
あの発想を、Disney+の予算と「1ボケ」という異常な制約で映画祭まで育ててしまった番組なのだ。






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