あおちゃんぺが、また燃えている。今回の舞台はレタスチャーハンだ。

「料理できない女です」とする投稿に別ユーザーが料理写真を提示すると、あおちゃんぺは「汚い」「衛生的にやばそう」と酷評した。ところが写真は、社民党・福島みずほが6月に投稿したレタスチャーハンだった。作者が分かった後の反応まで含め、発言の“相手によるブレ”として拡散された。

あおちゃんぺが売っているのは、もう正論ではなく、炎上そのものなのかもしれない。

“正論ギャル”はどこへ行った

少し前まで、こんなキャラではなかった。2021年には『ABEMA Prime』で政治や社会問題を語り、「発言が的確すぎる」と文春オンラインに取り上げられた。本人も専門家の話をメモし、「頭いい人が気づかない質問をするのが私の仕事」と説明している。

派手なギャルなのに、言うことは案外まとも。フェミニズムにも男性側にも無条件では寄らず、ズバッと言う。“正論ギャル”として男性からも支持された。だから今のブレは余計に目立つ。

炎上する場所へ移動した

分岐点に見えるのは2023年の水着パレードだ。「何を売るかはワタシが決める」と渋谷を歩き、自己決定を強く打ち出した。その後、発信の重心は男女論や女性の権利へ移る。

2026年3月には山手線でバッグにコンドームの包装や生理用品のごみを入れられたと投稿し、女性専用車両の必要性を訴えた。自作自演を疑う声も出たが、裏づけはない。6月には知人から聞いたというニューヨークのスナックでの態度を書き、嶋佐和也が「事実無根」と否定。7月には「自分の息子ならAV女優とは関わらせない」という趣旨を投稿し、職業差別だと批判された。そして9月、チャーハンである。

失言か、設計か

ここまで来ると「失言が多い人」だけでは説明しづらい。本人が7月、「商法自体は前から変えてない。ターゲットと発言内容を変えただけ」という趣旨を書いているからだ。以前は弱者を囲って稼いでいたとも、水着パレードの頃には男相手の商売から離れたとも明かした。かなり正直である。

つまりポジショントークだという批判に、本人がほぼ「そうです」と答えている。昔は“正論ギャル”を男性に売り、今は別の層へ別の言葉を売る。思想が変わるのは悪くない。問題は、変わるたびにちょうど商売になることだ。

もちろん、発信で稼ぐ人が客層を考えるのは普通のことだ。テレビも雑誌も視聴者に合わせて言葉を選ぶ。ただし「誰にも流されない本音」まで商品にするなら、ターゲットに合わせた瞬間から本音との境目は曖昧になる。

頭が悪くて毎回燃えているのか。それとも、誰が怒れば数字になるかまで分かっているのか。後者なら相当な戦略家だ。ただ、戦略が見えすぎた瞬間、「本音を言う人」は終わる。あおちゃんぺが売っているのは、もう正論ではなく、“次は何を言って燃えるのか”という炎上そのものなのかもしれない。

出典・編集注記

あおちゃんぺ本人と福島みずほの公開SNS投稿、ABEMA『ABEMA Prime』の出演映像、文春オンラインの2021年インタビュー、2023年の水着撮影会中止をめぐる抗議パレードの公式配信、ニューヨーク公式YouTube『ニューラジオ』第372回などを参照しました。レタスチャーハン、山手線内でバッグにごみを入れられたという訴え、AV女優をめぐる発言、商売のターゲットを変えたという説明は、本人がSNSへ記した内容を扱っています。被害の自作自演を裏づける証拠は確認できず、本稿もそう断定しません。スナックでの態度について、あおちゃんぺは知人から聞いた話として投稿し、嶋佐和也は事実無根と否定しています。『頭が悪い』『戦略家』『正論ギャルは終わった』は公開発言の変化に対する編集部の批評で、本人の知能や内心を事実認定するものではありません。

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